寒い夏と1921。 9/1
8月の函館は上旬から中旬にかけて、「涼しい」を通り越して「寒い」と感じる日があったほどで、ほとんど「夏」を感じる日がありませんでした。暑いのは嫌ですが、やはり夏は暑くないと、ねぇ?後半ちょっとだけ盛り返しましたが、どちらかというと蒸し暑くて…
さて、今日は茶房ひし伊のお話を少々。ご来店いただいた方はおわかりかと思いますが、茶房ひし伊、1階はイス席なのですが、2階は畳敷きになっておりまして、足が伸ばせます。
そこでちょっと視線を上に向けますと、梁があるんです。
梁をよく見ると何やら文字が…。
「大正十年九月十七日 上棟」と書いてあります。茶房ひし伊は元々質屋さんの蔵だったのですが、質屋の蔵として上棟された日が記されているんです。ちなみに大正十年は西暦で言うと1921年になります。この年、シャネルから初の香水となる「No.5」が発売されたそうです。長い間、函館の暮らしを見つめてきたこの建物もあと数年で上棟から100年を迎えることになります。