十一十五。 11/1
昨年の11月にもこちらに書かせていただきましたが、11月15日は「きものの日」です。
なぜこの日なのか、というと、元々11月15日は七五三のお祝いです。大勢のお子さんがこの日、着物に袖を通します。お子さんが着物に触れられる機会に、ご家族も一緒に着物を着てみませんか、という意味を込めてこの日になったみたいです。
昭和39年の東京オリンピックの際に世界中から訪れた観光客が、着物を着ている日本人があまりに少ないことを嘆いたという話に危機感を抱いた全日本きもの振興会が昭和41年に制定したそうです。
当店オンラインショップにも様々なお着物や帯をご用意致しております。「きものの日」に合わせてチャレンジしてみませんか?
 
チュク、スムレラ。 10/1
2017.10.01 in
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古きものなどなどひし伊の店内を見渡すと、目に留まるもののひとつに、アイヌ刺繍を施した商品があります。
独特な刺繍なので、ひと目でそれとわかります。刺繍のモチーフには雲の流れや川の渦巻き、草花が風に靡く様子などがあるそうです。
アイヌ刺繍には主にカパラミプ、ルウンペ、チジリという3つの種類があるそうなんですが、パッと見分けるのはなかなか難しそうですね。
これからの季節にも合うアイヌ刺繍入りのバッグ、一度手に取ってみませんか?
(注:タイトルの「チュク、スムレラ」とはアイヌ語で「秋、秋風」という意味です。)
 
寒い夏と1921。 9/1
8月の函館は上旬から中旬にかけて、「涼しい」を通り越して「寒い」と感じる日があったほどで、ほとんど「夏」を感じる日がありませんでした。暑いのは嫌ですが、やはり夏は暑くないと、ねぇ?後半ちょっとだけ盛り返しましたが、どちらかというと蒸し暑くて…
さて、今日は茶房ひし伊のお話を少々。ご来店いただいた方はおわかりかと思いますが、茶房ひし伊、1階はイス席なのですが、2階は畳敷きになっておりまして、足が伸ばせます。
そこでちょっと視線を上に向けますと、梁があるんです。
梁をよく見ると何やら文字が…。
「大正十年九月十七日 上棟」と書いてあります。茶房ひし伊は元々質屋さんの蔵だったのですが、質屋の蔵として上棟された日が記されているんです。ちなみに大正十年は西暦で言うと1921年になります。この年、シャネルから初の香水となる「No.5」が発売されたそうです。長い間、函館の暮らしを見つめてきたこの建物もあと数年で上棟から100年を迎えることになります。